「 まさに冬こそが... 」
雪はますます降りつのる
明るい春はまだ遠く
今日晴れたかと思うと
明日は小暗い吹雪になって
淡い期待は粉々になる
雪は横殴りに吹きつける
吹きすさぶ風のうなりは
荒れる湖のどよめきとひとつになって
窓を叩き、家を揺らし、人を脅かす
こんな日にはどこへも行けやしない
暖かくした家の中で
降る雪を見ながら想いは巡る
冬の夢想は心の奥に沈み込み
春への憧れはますます強くなる
あたかも恋に焦がれるように
そんな月日がしばらく続く
雪深い土地の冬
だから、そこで育った人間は、
考え深げで、がまんづよく、そして待つことを知るようになる...
しかもなお、心に情熱の熾火を燃やし続けながら
それが私たち、雪国湖北の人間
冬が、まさに冬こそが、私たちを作るのだ!
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